歯磨き粉で口臭を消すには?

「自動車業界で鍛えた樹脂成形技術」「日本の材料を使い日本で作る」「環境問題」―。これらのキーワードから生まれたのが、スギの間伐材を練り込んだバイオプラスチックだ。間伐材の粉末と樹脂材料を約200度Cで混合する。高温になると木が焼けて黒ずむが、特殊加工により美しい発色を実現。完成した植物鉢はアンティーク調の独特の風合いを持つ。 自社製品を国内外に拡販する突破口を求めオカビズに相談した。オカビズでは「読んだこともない趣味の情報誌を紹介され、読むうちに顧客層が明確になった」(大岩社長)という。印字や転写ができる特徴を生かして、外国人に人気の浮世絵を転写する案も生まれた。 デザイナーや異業種とのコラボレーションにも意欲的だ。「中小企業の優れた技術を組み合わせれば新市場を開拓できる」とオカビズのネットワークにも期待する。 【OKa−Bizセンター長・秋元祥治氏/気付いていない強み発見】 売り上げ増にフォーカスした支援を特徴とするオカビズ。秋元祥治センター長に手応えや今後の取り組みを聞いた。 ―どんな時に活用してほしいですか。 「現状を変えたいが、何をすればいいのかわからないという時こそ相談してほしい。相談者自身が気付かないセールスポイントや強みを発見し、販売促進につなげる」 ―支援の成功事例を教えてください。 「アルミニウム製機器メーカーの新サービス立ち上げや販売促進をお手伝いした。小売店やサービス業だけでなく、町工場のサポート事例も多い」 ―情報発信も重要ですね。 「中小企業は広告宣伝に多大なお金をかけられない。ブログやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)など低コストに情報発信する方法を提案している。マスメディアを活用して戦略的にPRする工夫も必要だ」 ―オカビズの独自色をどう出していきますか。 「商工会議所や金融機関などと幅広く連携して組織体制を強化する。アドバイザーを選抜するオーディションもやりたい」 ジェービーエム(JBM)には世界で拡販を目指す自社製ソフトウエアがある。数値制御(NC)工作機械の加工データを最適化するソフト「GTANG(ジタン)」がそれだ。理想シナリオは世界の加工現場で機械オペレーターが1人1本ずつ使ってくれること。販売目標100万本―。着手から約5年、10月から拡販活動を本格化する。 【作り直しが不要】 ジタンはCAD/CAM(歯磨き粉で口臭を消すには?)ソフトで作られたNCデータに対し、機械オペレーターが現場のパソコンで容易に修正・最適化・検証できるのが売り物。どのCAMで作るデータにも適用可能。現場と設計部門の間でよくあるNCデータの作り直しで再び設計部門に戻り、割り当てられた工作機械が時間待ちするというムダが減らせる。 ジタンはライバル企業を飛び出した技術者が、自分で開発した特許をJBMに売り込んできたのが始まり。固体を表示するボクセル、平面・点を表示するポリゴンを融合させた独自の処理技術。高速描画に使おうとしていた開発者のアイデアからJBMの技術者がひらめき、NCデータの修正に応用したのがミソ。「立体データをあたかも平面データを扱うように、処理速度が格段に速い」とJBM会長の佐野泰治は説明する。 【開発費1億円】 2010年にプロトタイプを日本国際工作機械見本市(JIMTOF)で披露し、機能改良を重ねながら13年7月にインターフェースを刷新して再発売した。投じた開発費はこれまでに約1億円。半面、累計販売数は100本と当初目標にははるかに及ばない。一層の投資に懐疑的な社内の声もあるが、「これは俺の生きがいだから、勝つまでやる。勝つまでやるから勝つんだ」と佐野は説く。実際に国内で一部の工作機械メーカーが社内用に購入しており、手応えがあるという。 プロトタイプから4年がかり。必要な機能が一通りそろったと見て、10月以降にバージョンアップ戦略と新たな価格設定で販売網を整え、まずは1万本を目指す。 【子供の身長を伸ばす方法】 世界販売の仕掛けにも動いている。照準を合わせるのは米国。長さの単位にインチ表示を使う米国では、メートル表示との間でNCデータを互換する際に、微妙な誤差がつきもの。そこにジタンの活用を提案して、中堅クラスの航空機部品メーカーで評価テストが進んでいる。米国で普及すれば、日本の大手加工メーカーの見る目が変わることが見込まれる。 JBMは自社製ソフトとして2次元CAM「ユーキャム」、マスターキャム用の「ハイブリッドパス」なども送り出してきたが、海外の先行ソフト、フリーソフトなど競合品との違いは見えにくいのが実情だった。「ユニークさを持つジタンは世界で売れる可能性がある」と佐野。ビジネス系ソフトで生きてきた佐野にとり、国産ソフトを世界で売る夢は何よりも大きいのかもしれない。【川越】エービーイーダイヤモンド(埼玉県入間市、阿部雅宙社長、04・2934・3110)は、耐火(電鋳)れんが切断向けダイヤモンドブレード(刃)製造用に導入した半真空の焼結炉(ホットプレス)と造粒機を試験稼働させた。付帯設備のクーリングタワー、キュービクル増設を含む総投資額は約3000万円。8月に本格稼働の予定。電鋳れんが向けブレード販売で初年度売上高5000万円を見込む。 従来、ダイヤモンドブレードの焼結には抵抗焼結炉を用いてきた。ただ電鋳れんがは硬いため、同炉ではブレードの生成強度が不十分だった。半真空のホットプレスで焼結することにより、課題を改善できる見込み。また、阿部隆義会長は熱間のカーボン型内での焼結工程について、「半真空下ではカーボン型の寿命が大幅に伸びるため、ランニングコスト削減にもつながる」とみる。造粒機についても「焼結原料の粉末の状態の向上で、質の良いブレード製造が可能になる」としている

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